
ダ) 鈴木先生は、「人は環境の子なり」ということをおっしゃられています。同じ時期にスタートしても、数年後非常に上手になっているお子様もいればそうでないお子様もいます。先生から見て、その差はどんなところにあるか、また親としてはどのような環境作りを心がければ良いでしょうか?
松) 当然、個々の能力の差というものはあります。ただ 個々の能力を上手に引き出すのがスズキメソード
です。能力がすべて同じだとは、スズキメソードも言ってないのですね。確かに環境作りは大変なところだと思います。やっぱりお母さまの力と取り組めるだけの日ごろのお稽古がなされていないと。努力の結果ですよね。
各ご家庭で考え方も違いますが、小さなときに、基礎的なことをする習慣作りが環境作りだと思います。些細なことですけれども、「ご飯を食べたらお勉強しようね」とか。
鈴木先生も仰っていたけれども、「人の人生なんてボーっとしていたらあっという間に終わっちゃう」ので、何かしら自分でやって人間のあるべき姿を作っていくっていう習慣作りをまずしていくことだと思います。
ダ) 才能教育(スズキメソード)と言うと平等、公平、そういうイメージがあるのですが、先生には「やる気塾」(※)に代表されるように演奏能力の高い、非常にやる気のある子たち、そういう子たちをピックアップしてより伸ばそうという環境作りをされていますね。(※注)やる気塾:演奏能力の高い生徒さんを集めて行う発表会。他の先生の生徒さんも参加すること、コンクールと同じように他の先生からも講評がもらえる。
松) はい、ただ私は特別英才教育をやっているわけではありません。 すべての子供たちの能力を引き出すというのがスズキメソードです。「どの子も育つ」というのはご存じだと思いますが、鈴木鎮一先生が100点教育で始めたのです。公文のドリルと同じで、何回もやってみんなが100点になるまで能力を伸ばしてく。
だから、落伍者がいないというのが基本的な考えです。「100点が平等」なのであって100点以上のことができる子たちは、そういうことをもっと伸ばしてあげているっていうことですね。私は100点の落ちこぼれがいないように育てています。
ダ) お稽古に集中できないお子様もいらっしゃると思います。家庭でのお稽古で気をつけるポイントはありますか?
松)子供ってなんでも頭抑えられると嫌だって反抗しますよね。無理しないことが第一です。だから一番簡単なことを何回も出来るまでやる。それが集中だと思います。短くても集中できるようなお稽古の仕方、例えば最初は2分で終わり。次は3分。もしかしたらまた2分に戻ってしまうかもしれないけれども、次は2分+2分で2回やってもらう。
一番子供にとって目標が取りやすいのは、同じことを繰り返しやることです。それから、集中してやるタイミングの取り方をまず、お母さまたちに言いますね。
ダ) 勉強とヴァイオリン、ついでにスポーツとすべてできる子もいます。そういうお子さんは普段どのような感じでしょうか?
松) そういう子は、要領がいいですね。やらなければならないところだけを5分とか集中するのです。こちらがその要領のよさを学ぶような感じです。
でも、共通しているのはそういうお子様の特徴は、「あきらめない」。停滞するときもあるけれども待っているといつか自分で考えて上手になっていく。そういう子たちには、あんまり苦労もしないですね・・。言わなくても出来ますから。CDから勉強したり自分で工夫したりしています。
2)現在、そしてこれからヴァイオリンを始める親御さんからの質問 へ
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才能教育研究会(銀座教室) http://suzuki-ginza.com/
電話 0120-556-414(平日9:30~18:00)
へご連絡ください。
※取材日時 2011年9月9日
※取材製作:株式会社ダ・ヴィンチヴァイオリン