アンティークの世界ではイギリス（ロンドン）が世界の中心です。

現在「オールドヴァイオリン」と呼ばれるような楽器が製作された時代の
イギリスは大英帝国と言われるように国力がありました。

国力のある国は文化も栄えます。

音楽の世界でも宗教音楽を演奏する教会以外では、当時勢力を持った宮廷や貴族のお屋敷で
ヴァイオリンを使用するような音楽（クラッシック）が演奏されていました。

お抱えのプロ演奏家に楽器（現在のオールドヴァイオリン）を提供したのは王侯貴族です。
製作者たちからすれば王侯貴族は権力者であり最大のお得意様です。
演奏家もプロです。従って注文を受けた製作者もとても丁寧な仕事をしています。

当時のヨーロッパ宮廷の「主要な音楽家の地位」はイタリア人が多く、それに合わせて
イタリアの弦楽器製作者もイギリスに訪れています。
製作者たちは王侯貴族が購入したイタリアのヴァイオリン（アマティ、ストラディヴァリ等）
をよく研究してくれたお陰で素晴らしい製作者が多いのです。

ぜひ下記の写真をご覧になって、実物を見てください。

元々質の高いヴァイオリンは修理・調整をすれば音に関しても申し分ありません。
イギリス製のチェロ（オールド）は有名で高値がついています。

年々ヴァイオリン人口は増えていても、市場に売り出される質の高いオールドヴァイオリンは
少なくなり、仕入相場も上がってきています。

今後も素晴らしいイギリス製のオールドヴァイオリンは貴重な存在になってくるでしょう。

イギリスのオールドヴァイオリンを手にしたあなたは、オールドヴァイオリンの音だけでなく
アンティークの存在感を毎日十分に堪能できます。